あー blog

説明するような内容が皆無

思い出すんじゃない、1度みたら忘れられないドラマ

今週のお題「もう一度見たいドラマ」

本当に綺麗な作品だったと思う。老若男女が好んで見れるドラマではなかったのかもしれないけど。1994年にフジテレビで放送された「この世の果て」というドラマ。

現在大学生で、私が高校生の時に静かに熱狂していたドラマ。

授業中でも忘れられなかった、身が尽きるまでの恋をしている史郎(三上博史)とまりあ(鈴木保奈美)から目が離せなかった。

野島ドラマが好きだったというのもあるけれどこんなにテレビドラマにハマったことはスペック以来だったんじゃないかと思う。高校で必要以上のエネルギーを使って疲れ果てていた私を救ってくれたのは野島伸司のセリフの数々だった。

 

ここから遠く離れたところで君といたい 

僕は君を壊してしまったんだ

 

そんな甘酸っぱい台詞、が説得力をもって響いている。

この台詞を書くことよりも、この台詞がなんの疑問もなくはいってくる世界観をドラマで作れるということがなによりも驚くべきことである。

あきらかに日常ではない、でもだからこそわたしはこのドラマが好きだ。

痛くってたまらない恋愛を、乾いた東京の空で実現しよう。

この世の果てまで身が尽きるまでの恋を映像でしかも月9で表現してみよう。

辛くて目を背けたくなる不幸の中生きる人たちを美しく描こう。

そんな挑戦をしていた人がいたのだ、ということ。

これを放送できる環境があったこと、そして届くひとには届いたということ。

26年後もこのお題に出せるくらいのすばらしい脚本そして映像表現であること。

 

もう一度みたいといったって、私は1年前に観たのだけど笑

フジテレビのオンデマンドで見れた気がするので気になった人は観てみてほしい。

仮に映画人生、ドラマ人生というのがあるとするならばこの作品はそれらを彩ってくれる一つにはなれる、、、と思う。

 

ちなみに今わたしは映像の道を目指しているけれどこのドラマがその選択の小さな小さな一つになっている。日本の月9のドラマが?と思った人もいるだろうが、これはほんと。

 

笑えるドラマじゃないけど

お洒落なドラマじゃないけど

お茶の間なドラマじゃないけど

 

本気なドラマだと思う

本気、、、という言葉以外で「この世の果て」をどう表したらいいのだろう。

 

 

日本にもこんな熱量で描かれた恋愛ドラマがあったということは特に同じ世代の人にも知って欲しいなという思いで書いている。

 

 

 

 

*ちなみに台本を1話分(7話)だけ持っているのですが、主人公の史郎演じる三上博史がまりあをキッチン?で言葉攻めにするシーンの台詞が台本と少し変わってるんです。

台詞が変わっているということが珍しいことでは全然ないのですが

私にはどうしても、彼の中の感情が思わず溢れて(もう完全に高村士郎として)いっているようにしか思えなかった。

このシーンの緊張感は異常です笑

もしよければ注目してみてくださいな